
おかかくん
あとで知って驚くくらいなら、早く言ってほしかったなぁ…
IT業界30余年、フリーランスのシルバーエンジニア。おにぎりです。
プロジェクトでは、悪い報告が遅れると取り返しがつかなくなり、トラブルが大きくなることがあります。
でも報告する側にも、「怒られたくない」「迷惑かも」という言いにくさの心理がある。
そんなときこそヒントになるのが、1300年前の名著『貞観政要』。
唐の太宗と魏徴のやりとりに、現代の現場でも通用する本質が語られています。
報告の早さが、信頼を生む。
報告しやすさが、チームを救う。
この記事では、その両方を現場視点で解説します。
この記事でわかること
- なぜ悪い報告は早くすべきか
- 報告できない人の心理と背景
- 『貞観政要』に学ぶ受け止め方
- リーダーが意識すべきふるまい
- 報告しやすくなる伝え方のコツ
お悩み:報告が遅れてやってくる

うめぼしさん
すみません…言い出すタイミングが分からなくて…」

おかかくん
そうか…でも早く言ってくれたら、なんとかできたかもしれないよ
結論:悪い報告は早いほど吉
この記事の結論
- 悪い報告は、早ければ早いほど価値がある。
- でも、言えない心理も理解したうえで、受け止める側の姿勢が問われる。
『貞観政要』では、忠臣・魏徴が唐の太宗にこう進言します。
「君主にとって忠臣とは、過ちを正す者。
耳に逆らう言葉こそ、国を救う力になる」
太宗は、どんなに厳しい意見でも聞き入れようと努力しました。
現場のリーダーも同じ。
言いにくい報告を受け止める力が、チームの信頼を生むんです。
対処方法
✅ ステップ1:報告できない心理を理解する
- 「怒られたくない」「まだなんとかなるかも」
- 「自分のせいにされそう」「忙しそうで言えない」
多くは悪意ではなく、“こわさ”や“遠慮”から来るもの。
✅ ステップ2:リーダーが意識すべき受け止め方
- 「報告ありがとう」の一言で、空気が変わる
- 責めるより、今できることを一緒に考える
- 普段から話しかけやすい雰囲気をつくる
『貞観政要』の太宗のように、痛みを伴う言葉を歓迎する姿勢が大切。
✅ ステップ3:報告を引き出すふるまいと言葉
- 「困ったら、すぐ言って」
- 「うまくいってなくても、気にせず教えて」
- 「相談ベースで話しかけていいよ」
リーダーのたった一言が、報告の壁を下げてくれる。
✅ ステップ4:言いづらいときの伝え方(メンバー向け)
- 「〇〇が今うまく動いてません」だけでOK
- 「とりあえず報告だけでも」も立派な報連相
- 「少し相談したいのですが」で始めると伝えやすい
まとめ:悪い報告ほど、スピード重視!
この記事の結論
明日からできるアクション
- リーダーとして
- 「困ったらすぐ声かけてね」とチームに一言伝える
- 報告を受けたら、まず「ありがとう」を返してみる
- 週1回でも、軽い雑談でメンバーと話す時間をとる
- 「調子どう?」と雑談ベースで様子を聞いてみる
- メンバーとして
- 「ちょっと相談いいですか?」から話を切り出してみる
- 小さなミスでも、Slackなどで早めに共有してみる
- 「まだ解決してないけど」と前置きして状況だけ報告
- 今悩んでいることを、メモに書き出してみる(報告の練習)
「早く言えばよかった…」をなくすために、まずは1つ行動してみよう。
それが信頼をつくる第一歩になります。
この投稿が悩んでいる人へのヒントになればうれしいです。
もし、ご意見や扱ってほしいテーマなどがあれば、気軽にコメントしてください!
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