
Excel方眼紙の設計書って…使いずらいのになんで使ってるの
IT業界30余年、フリーランスのシルバーエンジニア。おにぎりです。
「Excel方眼紙」──セルの幅をそろえて、見た目を方眼紙のように整えたExcelファイル
どこの現場でも見かけませんか?
見た目はきれいだけど、操作は面倒。
それでも、いまだに多くの現場で使われています。
その理由は単純ではありません。
文化、互換性、安心感、ツールへの依存…
一度ハマると抜け出せない“業界あるある”の正体を探ります。
現場のリアルを知れば、イライラせず、うまく付き合えるヒントが見えてきます。
- Excel方眼紙がなぜ広まったのか
- なぜ今も使われているのか
- 現場での実体験あるある
- Excel方眼紙との上手な付き合い方
Excel方眼紙が使いづらい理由と現場の本音

なんで今でもExcel方眼紙?
めっちゃ使いづらいんだけど…

『Excel方眼紙』自分の記憶が正しければ、90年代には既に有ったと思う・・・
なんでこんなに『Excel方眼紙』が広まったのか。今、どうするか考えてみよう。
- 段落番号は自分で採番
- 目次を手動で作成
- 修正(特に段落や行追加)がしづらい
- 修正履歴が分かりにくい
現場の意見 ※個人の感想

こんなに使いづらいのに、みんなは納得しているのかな?

Excel方眼紙は“なんとなく残っている文化”なんだよね。問題にされない=肯定されてる、って誤解もあるかも。
結論:“必要性”より“慣れ”で使われている。背景を理解してから改善を!
Excel方眼紙が今も使われ続ける7つの理由
① みんなExcelを使える
- Excelなら新人から役員まで操作できる
- どのPCにも大抵入っている
- 研修不要で使える
→ だから社内標準になりやすい
② 見た目がそろって安心
- セル幅・高さを均一にすると整った印象
- 書類の「見た目評価」に強い
- 紙に印刷してもレイアウトが崩れにくい
→ “ちゃんとしてる感”が出る
③ Wordより使いやすい
- Wordは段組や表が崩れやすいし、使いこなしている人も少ない
- Excelはマス目単位で整えやすい
- 表を動かしても周囲が崩れにくい
→ 保守的な現場に好まれる
④ テンプレがすでにある
- 過去資産がExcelだらけ
- 新しいツールを導入すると管理が二重化
- 「前回と同じで」と言いやすい
→ 更新コストが低い(けど、生産性も保守性も低い)
⑤ 修正しやすい(と思われている)
- テキスト・図・枠を1シートで操作できる
- 専用ソフト不要
- コピー&ペーストで対応しやすい
→ とりあえずなんでも対応できる安心感
⑥ 上司がExcel派
- 上司やベテランの「Excelで作って」が絶対
- 承認フローがExcel中心
- 方眼紙形式を“完成形”と信じている
→ 現場の慣習として脈々と根づく
⑦ 仕様書、設計書、画面定義を全部1枚で済ませたい
- 見出し、表、画像を1シートに詰め込める
- 一覧性が高い
- ページ分割せずに全体を把握しやすい
→ “一体感”がある(けど、無理やり作っているものも)

納得できる理由もあるにはあるけど・・・
なんだかなぁ

これは“合理性”より“文化と安心”の話だよ。
『今までそうしてきたから』『テンプレートがExcelだから』
そんな精神が見え隠れするよね
Excel方眼紙とどう付き合う?現場でできる3つの工夫
ステップ1:すべてを否定しない
- 無理に捨てようとすると対立が起きる
- 必要なものだけ、変更するメリットが高いものだけなど、改善する視点が大事
ステップ2:テンプレを工夫する
- 結合セルを使わずに見出しを揃えるテンプレを作っておく
- コメントやリンクで機能を補完
- 構造が分かりやすいように工夫する
ステップ3:「次は別の形も試してみたい」と提案
- Word・Notion・Google Docsなど選択肢を持つ
- チームで相談しながら変化を促す
- “今すぐ捨てる”ではなく“今後変える”

『Excel方眼紙』が使われているのは保守的な理由が強い。
だからこそ一気に変えるのではなく、徐々に改善していくスタンスが良いね
まとめ:理由は合理性より安心感。改善には対立より共存から
- 方眼紙ファイルのテンプレを見直す
- 新しい提案をするときは1つだけ改善点を伝える
- 「なぜ方眼紙なのか」「代替手段はないか」を一度チームで話してみる
この投稿が悩んでいる人へのヒントになればうれしいです。
もし、ご意見や扱ってほしいテーマなどがあれば、気軽にコメントしてください!
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