
あの人…めちゃくちゃ働いてるのに、なぜか現場がグチャグチャになるんだよなぁ
IT業界30年、フリーランスSEのおにぎりです。
まじめに働いてるのに、周りが疲れていく。
そんな「無能な働き者」に、心あたりはありませんか?
実はこのタイプ、プロジェクトの現場では最も危険な存在とも言われています。
(少なくとも私は警戒していますw)
この記事では、
- なぜ彼らが厄介なのか
- リーダーとしての向き合い方
- 自分がそうならないための視点
を、経験談をまじえて解説します。
- 「無能な働き者」とはどういう人か?
- 現場に与えるダメージとは
- 歴史上の名将が警鐘を鳴らした理由
- リーダーとしての具体的な対策
- 自分自身がそうならないためのセルフチェック
お悩み:悪気はないけど、迷惑をかける人への対応

あの人一生懸命やってくれるのは良いんだけど、
周りがみんな巻き込まれてしまうんだよな・・・

それはもしかしたら『無能な働き者』タイプの人かもしれないね。
本人は良かれと思っても、周りが迷惑しちゃうし、
一生懸命だから注意もしづらいんだよね。
今回はそんな『無能な働き者』タイプの人への対処について考えてみよう。
結論:頑張る気持ちを『凶器』ではなく、『武器』にさせる
がんばることは大事。でも「がんばる方向」が間違ってると、現場はむしろ迷惑になることも。
そもそも『無能な働き者』タイプの人ってなに?

『無能な働き者は重用してはならない』
この言葉は第一次世界大戦中、ドイツの将軍だった『クルト・フォン・ハンマーシュタイン』が言ったとされる言葉なんだよ。
【引用元】Wikipedia:クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルト
ある時、『どのような視点で部下の将校を判断するのか?』と聞かれた彼が、
部下を次の4タイプに分け、それぞれどのような職が向いているかを話したと言われています。
- 有能な怠け者(有能な怠け者)
- 有能な働き者(有能な働き者)
- 無能な怠け者(無能な怠け者)
- 無能な働き者(無能な働き者)
1から3まではそれぞれ、
- ”将軍”(人を動かすのがうまいから)
- ”参謀”(頭を使うのがうまいから)
- ”兵士”(ほとんどがこのタイプだから)
に向いているとしました。
そして最も危険なのが4の『無能な働き者』であり、
「無能な働き者は組織にとって最大の害悪である」
とまで言って、重要な役職には就けさせなかったとされています。
理由は、
「間違った判断を、全力で実行するから」
ということ。
これは軍隊だけでなく、プロジェクト現場でもそのまま当てはまります。
『無能な働き者』タイプの特徴


がんばってるように見えるのに、なぜか混乱が増えてるのはなぜ…?
見た目は”まじめ”。中身は“暴走”。
(どこかで聞いたようなフレーズですがw)
こんな傾向がある人は要注意です。
- 「確認せずにやっちゃいました」
- 「相談する前に、もう動いてます」
- 「そのつもりじゃなかったけど、変えました」
本人に悪気がないのが厄介なポイント。
善意の暴走が、チームにダメージを与えるパターンです。
リーダーが受ける被害とは?

このタイプの人が動けば動くほど、リーダーは火消しに追われるようになってしまうんだ。
- 仕様変更や手戻りが増える
- 他チームとの調整がグチャグチャ
- 「勝手にやった」ことへの対応
- 結果的にチームでの信頼が落ちる。
これ、リーダーもチームも疲弊する典型パターンです。
当然、チームとしてのパフォーマンスも落ちます・・・
対処法:暴走を止め、力に変えるには?
『無能な働き者』タイプの人を「排除」するのではなく、
軌道修正して、力を活かす方法をお教えします。
ステップ1:やる前に「一言相談」をルール化
- 「何か動く前に、まず一言」を全員に適用できる“共通ルール”にしておく
ステップ2:責任範囲を明確に
- タスクごとに担当者を決めておき、「ここから先は誰の判断?」を見える化しておく
ステップ3:良い行動はしっかり褒める
- 報連相ができたときにはすかさず評価。「相談してくれて助かった!」と伝える
自分が『無能な働き者』タイプにならないためのセルフチェック
もし、次のチェックにひっかかったら要注意!
- 聞くよりも先に動いてしまう
- 指示がなくても「自分なりに判断」しがち
- 「まわりが止めてくれなかったのが悪い」と思う
どれか一つでも当てはまるようなら、あなたも『無能な働き者』タイプかも知れません。
自分の行動を一歩下がって考えてみましょう。
まとめ:がんばる気持ちを武器にさせる
善意と行動力は、使い方次第で武器にもなるし、
現場を混乱させる爆弾にもなります。
「考えてから動く」
この基本ができていないと、どんなに一生懸命でも、評価されないどころか迷惑になってしまう。
リーダーはこの“誤ったがんばり”を見逃さず、正しい方向に導くことが大事です。
若手リーダーの皆さん。
早めに見抜いて対処しておきましょう。
この投稿が悩んでいる人へのヒントになればうれしいです。
もし、ご意見や扱ってほしいテーマなどがあれば、気軽にコメントしてください!
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