
チームがうまくまとまらない…。自分ばかり空回りしてる気がして、もしかして自分ってリーダーに向いてないのかも…。
IT業界30余年、フリーランスのシルバーエンジニア。おにぎりです。
その感覚、正直すごく覚えがある。自分だけが焦って、周りはそうでもない。会議が終わるたびに消耗する。それがしばらく続いた時期が、私にもあった。
ただ、今振り返ると分かる。「向いてない」という感覚は、チームのことを真剣に考えてる証拠だ。本当に向いてない人は、そもそも悩まない。
結論:悩んでいる人こそ、いいリーダーになれる

チームのことを真剣に考えているからこそ悩む——それ自体がリーダーの素質だよ。問題は「向いていないこと」じゃなくて、「リーダー像が固定されすぎていること」がほとんど。
「リーダーに向いていない」と感じる3つの原因

この悩みはほぼすべての若手リーダーが通る道だよ。原因を知れば、ぐっと楽になる。
原因1:「引っ張るリーダー」が正解だという思い込み
多くの人が「リーダー=前に出て力強く引っ張る人」というイメージを持っている。でも実際の現場では、それだけがリーダーの形ではない。
- 前に出て声を上げる「引っ張るタイプ」
- 後方から支えて調整する「サポートタイプ」
- 話を聞いてメンバーの力を引き出す「コーチングタイプ」
どれも立派なリーダー像だ。「引っ張るタイプ」でないから向いていない、にはならない。

自分がリーダーになった初期、無理して「強いリーダー」を演じていた時期があった。声を張って仕切ろうとしたら、逆にメンバーが引いていくのが分かって。ある日、仕切るのをやめて「どう思う?」を聞く側に回ったら、会議が急に動き出した。スタイルを変えただけで、チームが変わった。
原因2:他のリーダーと比べてしまう
「あの人はスパッと決断できるのに自分は…」「前任者はうまくやっていたのに…」——こうした比較が自信を奪う。でも、リーダーとしての強みは人によって違う。比較すべきは他者ではなく、昨日の自分だ。
チームの状況も違えばメンバーも違う。「自分のやり方」を見つける方がずっと大事だ。

前任のリーダーがすごかった現場を引き継いだことがある。最初の1ヶ月は「前任は〜してた」と言われるたびに萎縮していた。でも2ヶ月目に割り切った。前任は前任。私のやり方で信頼を積むしかないって。実際、比較される回数は3ヶ月もすればゼロになった。
原因3:うまくいかない場面を引きずる
会議で発言がまとまらなかった。メンバーとうまく噛み合わなかった。そういった失敗体験を「自分には向いていない証拠」と捉えてしまうケースがある。
ただ、リーダーとして最初からうまくいく人はほとんどいない。「うまくいかなかった」と気づいている時点で、振り返りができている。それ自体が成長の第一歩だ。

私自身、ある炎上プロジェクトを抱えて、メンバーとの会議で完全に空回りしたことがある。その夜は「もうリーダー向いてない」と本気で思った。でも翌朝、一番声が小さかったメンバーに個別で話を聞きに行ったら、問題の核心が見えた。うまくいかなかった経験が、次の一手を教えてくれたんだ。
よいリーダーに共通する特徴とは

30年で多くのリーダーを見てきたけど、「よいリーダー」に共通するのはこういうことだよ。
よいリーダーに共通するのは「カリスマ」でも「決断力」でもない。現場で実際に機能しているリーダーには、次のような特徴がある。
- 話を聞く力がある:メンバーの状況を把握し、声に耳を傾けられる
- 判断を引き受ける覚悟がある:最終的な決断を他人任せにしない
- 任せることができる:得意な人に得意なことを頼める
- 失敗を隠さない:ミスをオープンにして、チームで学べる環境を作る
- 一貫性がある:言っていることとやっていることがブレない
これらは、特別な才能ではなく、意識と経験で身につけられるものだ。
自分らしいリーダー像を見つける3ステップ

「引っ張るリーダー」以外にも道があるって分かったけど、自分はどうすればいいんだろう?
ステップ1:リーダーの定義を広げる
「リーダー=引っ張る人」というイメージを手放す。現場で機能する「支えるリーダー」のスタイルを実際にやってみる。
- メンバーの話をちゃんと聞く
- 得意な人に仕事を任せる
- 困ったときは一緒に悩む
- 判断だけは自分が引き受ける
スタイルが違うだけで、どちらも立派なリーダーだ。これだけでも、チームは十分に機能する。
ステップ2:フォロワーシップの経験を活かす
フォロワーシップとは、メンバーとしてチームを支える力のことだ。かつて「いいメンバー」だった人は、実はリーダーの素地を持っている。
- チームの雰囲気をよくする
- リーダーを補佐する
- 周囲に気を配る
- 声を上げにくい人の意見を拾い上げる
支えられた経験がある人は、支え方を知っている。フォロワーとしての経験は、リーダーになっても必ず活きる。
ステップ3:「全部自分でやらない」と決める
リーダーに完璧さは必要ない。むしろ「何でも一人でこなそうとするリーダー」の方が、チームとして機能しにくい。
- 苦手なことはメンバーに頼る
- 失敗しても取り返しはつく
- 少しずつ成長すればいい
- 「わからない」と言える勇気を持つ
リーダーの仕事は「ひとりで解決すること」ではなく、「チームとして前に進むこと」だ。頑張りすぎているなら、まずそこを手放してみる。
今すぐできるセルフチェック5項目

「自分はどのタイプのリーダーか」を確認するチェックリストだよ。
- メンバーの話を最後まで聞けているか?(途中で結論を出そうとしていないか)
- 「自分がやらないと」という焦りで動いていないか?
- 失敗したとき、自分を責めすぎていないか?
- 他のリーダーと比較して落ち込んでいないか?
- 「任せる」ことへの罪悪感を感じていないか?
「ドキッ」とした項目があれば、それが改善のヒントだ。気づいていること自体がすでにリーダーとしての成長だよ。
おにぎりの実体験
私が現場リーダーになった頃、チームのまとまりが悪くて悩んでいた時期があった。会議では意見がバラバラ、スケジュールも遅れがち。「自分がリーダーに向いていないせいだ」と、本気で思っていた。
当時、自分が「強いリーダーを演じること」に消耗していたと思う。声を大きくして仕切ろうとしたり、自分で答えを出そうとしたり。その頑張りが、逆にチームを遠ざけていた。
転機は、あるベテランの先輩から言われた一言だった。「おにぎり、お前はチームのことを誰より考えてるじゃないか。それが一番大事なんだよ」。
その言葉で、引っ張ることにこだわるのをやめた。「聞く・任せる・調整する」スタイルに切り替えてから、チームの動きが変わった。発言量が増え、問題が早めに上がるようになった。自分が変わったのではなく、スタイルを変えただけだった。
まとめ:「向いてない」ではなく「スタイルが違う」だけ
リーダーに向いていないと感じるのは、チームを真剣に考えている証拠だ。原因のほとんどは「リーダー像が固定されすぎている」こと。引っ張る以外のスタイル、フォロワー経験の活用、全部やらない覚悟——この3つで、自分らしいやり方が見えてくる。
- チームのことを本気で考えているなら、もうリーダーの素質はある
- スペシャリストでも、他分野に少し触れておくとさらに伸びる
- 「ひとりで解決」より「チームとして前に進む」が正解

「引っ張らなくていい」と知っただけで、少し楽になりました。まず聞くことから始めてみます!
悩んでいる人の、少しでもヒントになればうれしいです。感想やご意見があれば、コメントで教えてもらえると参考になります。



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