
レビュー時間が全然足りない…。
読みにくいコードが多すぎて、確認するだけでヘトヘトだよ…。
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
毎日のコードレビュー、「なんでこんなに時間がかかるんだろう…」と感じていませんか?
実は、その原因の多くは“読みにくいコード”にあります。
本記事では、名著『リーダブルコード』のエッセンスをもとに、レビュー効率を劇的にアップさせる「読みやすいコード」の書き方と、すぐに実践できる5つの改善アクションを紹介します。
お悩み:読みづらいコードでレビューが進まない

最近レビューばっかりで自分の作業が進まない…
しかも変数名もロジックも分かりにくくて、毎回読み解くのに時間かかる…。
「レビューがつらい」「なかなか進まない」――そんな悩みを抱えるエンジニアは少なくありません。
その多くは、命名がわかりにくい、コメントが不足している、コードの構造が複雑…といった“読みにくさ”が原因です。
結論:読みやすいコードがレビューをラクにする
読みにくいコードは、レビューする人に負荷をかける。
名前、構造、コメントがしっかりしていれば、
意図がすぐ伝わって、レビューがサクサク進む。
対処方法:リーダブルコードに学ぶ読みやすいコードにするコツ
意味が伝わる命名
変数や関数名は「何をするものか」が一目でわかるように。
名前がしっかりしていれば、コードの内容が想像しやすい。
a1
やdata
ではなく、orderId
やcustomerList
- 関数名は
run()
よりもcalculateTotalAmount()
適切なコメント
コメントは「何をしているか」より「なぜこの処理か」を説明する。
処理の意図が伝われば、質問の往復が減る。
// 他のロジックではバグが発生したため、こちらを採用
揃った構造
構造をそろえて見やすくする。
読む側が迷子にならない構造を意識する。
- 空行、インデント、並び順をそろえる
- 同じ処理は関数化してまとめる
ルールの共有
レビュー基準をチームで共有する
個人差を減らして、レビューの負担を分散。
- 命名やインデントのルールを決める
- 「読みやすさ」もレビュー項目に含める
適切な範囲で分割
大きな単位や見にくいコードはレビュー集中できないこともある。
適切な単位と読みやすいコードは、相手の時間を奪わない。
- コードの意図が読み取りやすいと、レビューが短時間で済む
- 内容に集中でき、レビューが本来の目的に近づく
コード例(python)
# 改善前
def f(x):
return x*2+1
# 改善後
def calculate_next_index(current_index):
"""次のインデックスを計算する"""
return current_index * 2 + 1
まとめ
読みやすいコードは、レビューの効率だけでなく、チーム全体の生産性や雰囲気も大きく向上させます。
ぜひ今日から、『リーダブルコード』の考え方を取り入れてみてください!

レビューは本来、品質を高める作業。
読むだけで疲れるコードでは時間がもったいないよ。
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