
文系だし、コミュニケーションも苦手で…
自分みたいな人って、ITに向いてるのかな?
IT業界30余年、フリーランスのシルバーエンジニア。おにぎりです。
実はわたし自身、いまだに「向いてるかどうか」は分かりません。
(30年以上この業界にいるので、少なくとも『向かなかった』とはないと思いますがw)
でも、これまで多くの仲間と働く中で
「この人、向いてるな」「ちょっとしんどそうだな」
そんな印象を持つことは何度もありました。
この記事では、現場での経験をもとに
「IT業界に向く人・向かない人」の特徴をまとめてみます。
理系・文系やスキル以前の話。
気になる方は、ぜひ自分にあてはめながら読んでみてください。
お悩み

私、理系でもないし、パソコンも得意じゃない…。
こんな自分でも、ITの仕事できるかな?

実は「向き不向き」って、最初は誰にも分からない。
でも、現場で「うまくやれる人」の特徴は見えてくるよ。
反対に、しんどそうな人にも、ある傾向があるんだ。
結論:考え方や捉え方の違い次第
ITに向いてるかどうかは、やってみないと分かりません。
でも「うまくやってる人」と「つまずきやすい人」には、傾向があります。
スキルよりも、考え方や日々の姿勢のちがいが大きいです。
IT業界に向く人の特徴|5つの共通点とは?
私が一緒に働いてきて、この業界に向いているなと思った人の特徴を挙げてみます。
① コミュニケーション力がある
ちゃんと聞いて、伝えようとする姿勢がある。
これはどの業界でも同じだと思いますが、IT業界では人と話すことが多いため、
コミュニケーション力はより重要視されると思います。
語弊を恐れずに言えば、コミュニケーション力が高い人なら、技術力が多少劣ってもなんとかなる業界だとも思っています。
② ロジカル(=論理的)に物事を考えられる
「なぜそうなるのか?」を筋道立てて考えられる。
まさにロジカルシンキングも必須と言えます。
プログラムを組むうえで、ロジカルに考えられることが必要なのは当たり前ですが、
ユーザの要件を汲み取ったり(要件定義)、要件から仕様化する(設計)場面でも求められる力です。
なぜなら、
『この要件は、ある要求が元となっているから必要なもの』
『この仕様はあの要件を満たしていないから、まだまだユーザに確認が必要』
など、「なぜその結論になったか?」頭からお尻までつじつまが合うかを常に考える必要があるからです。
つじつまが合わないことに気付けるならば、何かが足りないことに気付ける力があるということに他ならないからです。
③ まじめさ
地味な確認や検証作業にも根気よく取り組める。
これも業種、業界に関わらず、必要な力と言えます。
ですが、IT業界は『手を抜こうと思えば、いくらでも手が抜けてしまう』ことが多いので、なおさら『まじめさ』が必要になると考えています。
『手を抜いた』結果は、必ずどこかで問題になるのですが、問題が発覚したその時には原因となった『手を抜いた人』が責任を負わないということが多々としてあります。
いくつか例を挙げると、
- 上流工程(要件定義や外部設計など)を担当した人は、既にプロジェクトを去っていた
- 当時製造した人や責任者は退職した
などなど、負の遺産がばらまかれ、プロジェクトや人を蝕んでいくのです。
こう言うと、『まじめな人ほど損』ということになりそうですが、こういった損害を被る人を減らすためにも『まじめさ』が必須だと考えています。
④ 折れない心
バグや理不尽にめげず、「じゃあどうするか」で切り替えられる。
不可解なバグや、③で話したような理不尽なことに会う局面が多いのも、IT業界の特徴だと思います。
いちいち責任を追及したり、自暴自棄になっても問題は解決しないので、頭を切り替えて問題に取り組めるような『折れない心』が必要です。
言い換えるなら、『問題に立ち向かう心』と言えます。
とはいえ、『誰だよ、こんなプログラミングしたのは!(怒)』などと心の中で思ってないとは言いませんが・・・w
⑤ 受け流す力
無茶な要求も、「そういうもん」と受け流せる柔軟さ。
これも必要です。
先ほど④で説明したように『問題に立ち向かう』必要がある場合には立ち向かいますが、
必要が無い(立ち向かうのが無意味)ならば『受け流す』ことも重要です。
いちいちすべてを受け止めていると、いつか受け止められなくなってしまうので、必要がなければ受け流しましょうw
ここで挙げた5つの例はあくまで私が経験のなかで感じたものなので、必ず向く/向かないということではないです。
IT業界に向かない人の特徴|苦しみやすい傾向3選
では逆に向かないと感じた人はどうだったかについて語ります。
① 毎回同じ作業を好む人
ITは変化と改善がつきもの。
「毎回同じことをやりたい」人にはつらい。
単調な作業の繰り返しになる時も、あるにはあるのですが、
大概は変化の中で作業することになるので、変化を嫌う人は向かないと思います。
② 人と関わるのが極端に苦手な人
一人で完結する仕事は少なく、チーム内でのやりとりがどうしても必要になるため、
人と関わるのが苦手な人もやはり向かないと思います。
一人で黙々と作業したい気持ちは自分もありますが、極度に特化した能力(超絶プログラマなど)でもないかぎり、なかなか仕事にありつくことはできないです。
③ 時間を守れない人
納期や会議の時間を守れないと、信用が下がってしまう。
「時間感覚」は、思っている以上に大事。
これは社会人、いや人としてという話になりそうですがw
これら向かない人の特徴として3つを挙げましたが、その人にしか頼めないような特殊能力(超絶プログラマ、(炎上案件の)火消しの達人など)があれば別ですけどね。
まとめ:向いてるか分からない人へ|判断のヒントと意識すべきこと
私が個人的にIT業界に向く人/向かない人を勝手に挙げましたが、どちらに当てはまっても本人の努力や意識で変えられる部分はたくさんありますので、あくまで参考程度に読んでください。
- 予定より5分早く行動するクセをつけてみる
- 「なぜこうなる?」と自分に問いかけてみる
- 人と話すときは「まず聞く」を意識する
この投稿が悩んでいる人へのヒントになればうれしいです。
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