
これって絶対違うと思うけど…言ったら空気悪くなるしなぁ…
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
部下の立場で「間違ってると思うこと」を口にするのは勇気がいる。
でも、古代中国のリーダーはそれを「ありがたい」と受け止めていました。
それを記した書が『貞観政要(じょうがんせいよう)』。
この本、実は徳川家康や西郷隆盛など、時代を超えて多くの偉人にも読まれていたんです。
- 『貞観政要』に登場する人物とその背景
- モノを言う部下がなぜ重要視されたか
- 偉人たちがこの本から学んだこと
- リーダーに必要な「耳を傾ける力」とは
お悩み

「言って正解だったな」って思えたことなんて、正直あんまりないんだよな…
逆に気まずくなったことのほうが多くて…

でもね『貞観政要』という本では、そういう「言いにくいこと」を真正面から扱ってるんだ。
結論:怖くても、言うべきことは伝える努力を
意見を言うことで信頼が深まることもある。
言葉の選び方、タイミングの見極めが大切。
ただの反抗ではなく、「未来を良くするための指摘」が現場を救う。
『貞観政要』ってどんな本
部下の立場であっても、組織のために「言うべきとき」はある。
それを1000年以上前に説いたのが『貞観政要』。
例えば、こんな人物ふたりのやりとりが出てくる:
- 李世民(り・せいみん)/唐の太宗(たいそう)
中国・唐の皇帝。理想のリーダー像として描かれる。
「間違いは部下が正してくれる」と本気で信じていた。 - 魏徴(ぎ・ちょう)
太宗の側近。ズバズバと間違いを指摘する忠臣。
時に太宗と対立しながらも、帝からの信頼は厚かった。
太宗は魏徴の死後、「彼がいたから私は過ちを防げた」と涙を流した。
それほど、耳に痛い言葉をくれる部下を大切にしたんだ。
対処方法:正論だけではなく、未来への必要性を話す
ステップ①:「批判」ではなく「提案」に変換する
・相手の人格ではなく「行動や選択」に焦点をあてる
・言葉にトゲを持たせず、「こうしてみませんか?」という形にする
ステップ②:信頼を積み重ねる日々を大事に
・すぐに意見が通るとは限らない
・でも誠実な姿勢は、少しずつ信頼になる
ステップ③:偉人のように「真の目的」を見失わない
・徳川家康(とくがわ いえやす)
江戸幕府の創始者。『貞観政要』を終生座右に置き、家臣の直言を重視した。
・西郷隆盛(さいごう たかもり)
明治維新の中心人物。「為政者のバイブル」として読み、自らも部下に読ませた。
「正しいことを言う」のではなく、「未来のために必要なことを言う」
この視点が、部下にとっての信頼構築の第一歩。
まとめ:

言うのは勇気。受け止めるのは器。
本当の信頼って、その間にしか生まれないんだね。
- 言いにくいことこそ、言葉を尽くして伝える
- 偉人たちはその言葉にこそ価値を見出した
- じゃあ、それを受け止めるリーダーの「心構え」って何だろう?
次回の記事では、リーダー視点で『貞観政要』を読み解きます。
「どうすれば部下の声を活かせるのか」――そのヒントを一緒に探りましょう。
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