
部下に「それ、違うと思います」って言われたら…ちょっとムッとしちゃった
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
リーダーをやっていると、部下から指摘される場面も出てきます。
とくに耳が痛い話は、つい感情が先に出てしまいがち。
そんなときに思い出したいのが、中国の古典『貞観政要(じょうがんせいよう)』。
唐の名君・太宗(※唐の名君・貞観の皇帝)が、忠臣・魏徴(※苦言を恐れぬ忠臣)らの進言をどう受け止めたか。
そこには、現代のプロジェクトにも通じるリーダーの心得が詰まっています。
- 『貞観政要』が教えるリーダー像
- 耳が痛い話を受け止めるコツ
- チームが動き出す信頼の作り方
お悩み:部下やメンバーからの耳が痛い話に対処するには

言い方はキツかったけど、内容は…確かに正論だったんだよな

宗(※唐の名君・貞観の皇帝)も、魏徴(※苦言を恐れぬ忠臣)の言葉に何度も耳を傾けたんだよ
結論:みんなからの贈り物と前向きに受け止めよう
耳が痛いのはメンバー、チームからの贈り物
否定しないで、まず「ありがとう」と受け止めよう
対処方法:真摯にうけとめ次に生かす
“耳の痛い話”を歓迎した太宗
太宗はこう言っています。
「まことの忠臣は、耳に苦くして行いに利あり」
これは「本当に信頼できる人ほど、耳が痛いことを言う」という意味。
リーダーがその声をどう受け止めるかで、チームの雰囲気が変わります。
リーダーがやりがちなNG対応

指摘したあとにリーダーの顔がこわばると…たしかにもう何も言えないよね
信頼されるリーダーの対応
✅ 一呼吸おく
→ 感情的にならず、冷静に受け止めるコツ
✅ まず「ありがとう」と返す
→ 正直びっくりしても、否定せず感謝を伝える
✅ 内容をあとで見直す
→ すぐに判断せず、時間をおいて考える
✅ 周囲の意見も聞いてみる
→ 一つの声に過敏にならず、全体の空気で判断するのもあり
“聞く力”がチームを変える
太宗の周りには、魏徴、房玄齢(※知恵ある名宰相)、杜如晦(※温厚なバランス役)といった有能な家臣が集まりました。
理由はただ一つ。「皇帝が耳を傾けてくれた」から。
リーダーが聞く姿勢を持つことで、
・部下が安心して話せる
・対話が増える
・問題が表に出てくる
結果、チームが前に進み始めます。
まとめ
前回に引き続き『貞観政要』についての記事になりました。
上司、部下。どちらの立場で読んでも、行動することへの参考になると思います。
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