
えっ…この仕様、なんでこうなってるの!?
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
「前システムがそうだったから」
そのひと言で押し切られる謎仕様。
それ、本当に必要ですか?
プロジェクトの現場でしばしば耳にする「現行踏襲(別名、既存踏襲)」
これは、正体不明の“妖怪”のような存在です。
この記事では、
「現行踏襲という名の妖怪」が生まれる理由と、
それを退治する方法を、わかりやすく解説します。
お悩み:「現行踏襲」って言われても分かりません

「現行踏襲でお願いします」って、仕様書にも載ってないし…
何をどう作ればいいの!?

「現行踏襲」ってどこの現場でも聞く妖怪(言葉)だね。
今回は「現行踏襲」という名の妖怪退治方法を考えてみよう。
結論:見える化と対話で退治しよう!
「現行踏襲」は、根拠なき思考停止の象徴。
だからこそ、「なぜ必要か?」を問い直し、
見える化と対話で“退治”していこう!
そもそも「現行踏襲」ってなに?
「現行踏襲」という名の妖怪の正体
IT現場でよく出くわす、「前システムがこうだったから」「過去の仕様を引き継いだだけです」などの謎回答。これが「現行踏襲」
要件でも仕様でもない、誰も説明できないものなのに「変えられない」という空気をまとう厄介な存在。これが「現行踏襲」の正体です。
最近でも出現するの?
します。します。めちゃくちゃします。
特に「レガシーシステムのリプレース案件」や「ブラックボックス化した旧システム」では頻繁に現れます。
口癖のように「現行踏襲で・・・」と言われ、仕様書をめくっても書かれていない。まさに妖怪。
なぜその妖怪は現れるの?
主に3つの原因があります。
- 原因1:仕様を理解している人がもういない
→ 現場を知るベテランが退職し、知識が引き継がれていない。 - 原因2:過去の判断を疑う空気がない
→ 「昔からそうだから」が思考停止を招き、不要な仕様が生き残る。 - 原因3:工数や責任を避けたい心理
→ 「変えると大変そう」「誰の判断か分からない」ことで踏襲に逃げがち。

現行踏襲、実は人間心理の裏返しという面もあるね。
妖怪への対処方法(3ステップ)
ステップ1:「なぜ必要か?」を問い直す
関係者に「これはなぜあるのか?」と確認して回る。
誰も答えられないようなら、それは不要な遺物の可能性大。
ステップ2:記録を残す(ドキュメント化)
どうしてあるのか、どうして残すのか、なぜ変えられないのか。
背景があるなら、それを整理して次に渡す準備を。
ステップ3:選択肢を提示して決定
「このままいくとこうなる」
「変えるとこうなる」
比較材料を提示すれば、判断もしやすくなる。
最終的に「何をどうする」まで決定する。
まとめ

「前がそうだっだから」って、理由にならないよね。
「現行踏襲」は“現場の常識”のフリをした思考停止です。
でもその中に、本当に不要な機能や無駄な工程が隠れていることも。
妖怪に振り回されず、論理と対話で正体を暴いていきましょう。
「前がそうだったから」ではなく、「今どうあるべきか」を考えるのがプロの仕事です!
- 「現行踏襲」は仕様ではない
- 誰も説明できないものは捨てる勇気を
- 問い直し、整理し、選択肢を出す
- 思考停止から抜け出すのが、現場リーダーの第一歩!
この投稿が悩んでいる人へのヒントなればうれしいです。
もし、ご意見や扱ってほしいテーマなどがあれば、気軽にコメントしてください!
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