
指示があいまいなのに「あとはよろしく」とか言われるんですよ…
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
「あとはよろしく!」
そんなひとことで始まる”丸投げ案件”に、あなたも心当たりありませんか?
システム開発の現場では、多重下請け構造の中で業務が“丸投げ”される異常な光景がまかり通っていることがあります。しかも、上流の意図も曖昧なまま、資料も不十分で、納期だけがガッツリ決まっている…。
この記事では、そんな“丸投げ地獄”に巻き込まれたときの対処法と予防策を、
30年超えの業界歴を持つ筆者がリアルな経験を交えて解説します。
理不尽な業務に振り回されず、自分の身を守る方法を知りたい方に、必ず役立つ内容です!
お悩み:仕事が丸投げで困っています

設計書も仕様書もないのに「とりあえずやってみて」とか言われるんですよ…

ああ、それ典型的な「丸投げ」案件だね。
では、なぜ「丸投げ」が起きるのか、
「丸投げ」されたらどうしたらよいか考えてみよう。
結論:巻き込まれたら冷静に対処。でも巻き込まれないことが大事。
なぜ丸投げが起こるのか?

そもそもなんで丸投げって起きるの?
多重下請け構造の中では、業務の中身よりも「リソースを確保したかどうか」が優先されがちです。するとどうなるか?
- 発注側:「○日から来れる人いる?」
- 受注側:「います!」
- 現場:「じゃああとはよろしく!」
この時点で、要件も目的も伝わっていない。ドキュメントすらないこともザラ。
結果、実作業をする立場のエンジニアが、”丸投げ”の被害者になるのです。
丸投げされたときの対処法

丸投げされちゃったらどうしたらいい?
もし自分が“丸投げ”されたら、次のように行動しましょう。
✅ 情報の棚卸しをする
- 手元にある情報を整理する。
- 不明点をリスト化し、「このままでは進められない」ことを記録に残す。
✅質問・確認をしっかり
- 「○○が不明なので確認したい」と、証拠が残る形(メール・チャット)で問合せをする。
- 曖昧なまま進めない!
✅自分の作業範囲を明確に
- 「どこまでが自分の責任か」をはっきりさせておく。
- あとで「全部やっといて」とならないように、境界線を引いておくのがポイント
✅相談する
- プロジェクト内で頼れる人に共有・相談する。
- 組織としての改善が必要な場合は、上層部へエスカレーションする。

まわりを巻き込むことが、働きやすい現場づくりにつながることもあるよ。
【最重要】「参画前の見極め」

実はこれが一番大事。
やばそうな案件を最初から避けること。
被害に遭ってからでは遅いことも多い。
そもそもヤバそうな現場には近づかないというのも、重要なスキルです。
見極めのポイント
- 「仕事内容が曖昧」
- 「設計書や仕様書が無い前提」
- 「参画前に業務内容が不明」
- 「話をするたびに担当が変わる」
このようなきな臭い雰囲気を感じたら、遠慮なく断りましょう。
参画前に条件を確認し、整理された業務かを判断することが丸投げ回避の第一歩です。

...それ全部うちの案件に当てはまるんですが!?

結構、危険信号だね。
事前に把握して参画を断ることも立派な防御力だよ。
まわりを頼ってできる限り早く対処した方が良いね。
丸投げさせない文化づくり

そもそも丸投げって無くせないの?
- 引き継がれることを前提にした業務記録を残す
- 「不明点は明確化する文化」をチームで共有
- 「あいまいなまま進めない」空気感をつくる
このように文化ごと変えていかないと、丸投げ体質は改善しません。

組織やチームで丸投げしない雰囲気を作ることが肝心だね
まとめ
“丸投げ”は、エンジニアの心と体を削る最悪の働き方です。
でも、現場ではそれが「普通」とされる空気があるのも事実。
だからこそ、次の対処が大切です:
- 情報整理と質問を怠らず
- 責任範囲を線引きし
- チーム内で相談し
- 何より、参画前に見極める!

よし、次は変な案件に巻き込まれないように注意しよっと!

不幸なプロジェクトに巻き込まれないためには、
「入る前の嗅覚」こそが最大の防御力だね。
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