引継ぎがうまくいかない3つの理由 ── 現場30年SEの対策チェックリスト付き

引継ぎ資料が1枚だけで困っているおかかくん IT現場あるある
おかかくん
おかかくん

えっ、これで引継ぎ完了…?でも大丈夫。引継ぎがうまくいかない理由は、実は『資料』『ルール説明』『退場手続き』の3つのポイントで9割は解決するんです。

おにぎりさん
おにぎりさん

それ、現場ではよくある話だね。
今回は「引継ぎがうまくいかない理由とその対策」について整理してみようか。

IT業界30余年、フリーランスのシルバーエンジニア。おにぎりです。

現場でよくある「引継ぎがグダグダ」問題
雑な資料に振り回されて、結局自分で一から調べ直す。
そんな経験、ありませんか?

🔸 原因は、リーダー側の準備不足や丸投げ体質
🔸 属人化した業務も、引継ぎを難しくしている要因のひとつ

この記事では、
「引継ぎがうまくいかない3つの理由」と「今日からできる対策」を、
現場目線でわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 引継ぎ資料がまともに作られない理由
  • 引継ぎの中身はリーダー側が指示すべき話
  • 普段から「引継ぎいらずの状態」を目指す方法
  • 引継ぎ作業・退場手続きのルール整備ポイント

お悩み:渡された引継ぎ資料がA4一枚

おかかくん
おかかくん

「よろしくお願いします」って言われて渡された引継資料が、A4一枚のメモ…!?
これでどうやって業務回すの?

おにぎりさん
おにぎりさん

まぁ、退場する人にとっては「もう関係ない業務」だから、
どうしても熱意が下がるんだよね。
だからこそ、リーダーが主導して引継ぎの内容を指示する必要があるんだ。

結論|引継ぎは“事前準備”で9割決まる

この記事の結論
  • 相手任せにしない
  • 普段から属人化を避ける
  • 作業・退場のルールを明文化する

この3点を抑えることで、引継ぎはグダグダから脱却できます。
「突然の退場」にも強いチームをつくるヒントになります。

引継ぎがうまくいかない3つの理由

理由1:去る人は「もう関係ない業務」に本気になれない

おかかくん
おかかくん

「これでお願いします!」って渡された引継ぎ資料
3行しか書いてないんだけど!?

現場あるあるですが、「引継ぎ資料を作ってください」とお願いしても、期待どおりのものが出てくるケースは少ないです。

  • 「とりあえず残しておきました」
  • 「時間がなくて、細かいところまでは…」
  • 「あとはソース見れば分かると思います」

この手の言い訳、聞き覚えありませんか?
人は、自分が去る現場のことに対して本気になれないんです。
「どうせもう自分は関係ない」と、心理的にも優先度が下がるのが当たり前なんです。

理由2:引継ぎの内容を相手任せにしている

「資料がまともに作られていない」のは、引継ぎ内容を指示していないからというケースが多いです。
資料の中身が相手任せだと、抜け漏れだらけになります。

白紙の状態で「資料をお願いします」と頼むのが、実は一番うまくいかない頼み方です。
何を書けばいいか分からないまま、去る人の記憶と善意だけで書かれた資料が出来上がります。

理由3:業務が属人化している

そもそも引継ぎが大仕事になるのは、業務が属人化しているからです。
「この人にしかわからない」業務は、引継ぎの難易度を爆上げします。

ドキュメントが日頃から整備されていれば、引継ぎは「最新化して渡すだけ」で済みます。
属人化を放置してきたツケが、退場のタイミングで一気に表面化するわけです。

引継ぎをグダグダで終わらせない対策

対策1:引継ぎ内容はリーダーがチェックリストで指示する

まず、チェックリスト形式のテンプレートを作り、
「この項目を埋めてほしい」とリーダー側で指定するのが有効です。

  • 担当業務の概要(目的、背景)
  • 業務フロー(図または手順)
  • 使用ツール・アクセス情報
  • 日次/週次/月次の業務内容
  • 注意事項や例外対応
  • 関係者一覧と連絡先

主導権を握らないと、形骸化した引継ぎになります。

おかかくん
おかかくん

なるほど、相手任せじゃなくて、
「こう書いてほしい」って明示するのが大事なんだね。

対策2:普段から“引継ぎがいらない状態”を目指す

属人化への対策は、退場が決まってからでは間に合いません。
日頃から以下のような備えをしておくのが大切です。

  • ドキュメントの整備(こまめに更新)
  • 業務をペアで実施(属人化の排除)
  • 自動化・仕組み化(マニュアル回避)

つまり、引継ぎが“発生しない”ような状態をつくっておくことが究極の対策です。

おにぎりさん
おにぎりさん

そもそも、引継ぎが大変になるのは属人化しているから。
属人化させないことが、一番の引継ぎ対策になるよ。

対策3:引継ぎ作業のルールを決めておく

おかかくん
おかかくん

でも、誰がチェックするかとか、どのタイミングで渡すかとか、
決まってないこと多いよね…

おにぎりさん
おにぎりさん

そうだね。事前にルール化しておくことが大事だね。

多くの現場では、引継ぎの進め方そのものが決まっていません。

  • 誰がチェックするのか
  • どの形式で記録するのか
  • いつまでに完了させるのか

こうしたルールがなければ、「やったつもり」の引継ぎが量産されてしまいます。
少なくとも、「引継ぎ作業の完了定義」だけでも事前に決めておくべきです。

対策4:退場手続きもルール化する

おかかくん
おかかくん

あ、アカウント削除や機材返却って誰がやるか曖昧なときがあるんだけど

おにぎりさん
おにぎりさん

退場時のチェックリストを作っておくと安心だよ

引継ぎが終わったらそれで完了…ではありません。
退場に伴う各種手続きや作業(例:アカウント削除、備品返却、社内通達など)も抜けがちです。

退場時にバタつかないためには、

  • 退場チェックリストの作成
  • 締切や担当者の明確化
  • リーダーによる確認フローの設置

といった、退場プロセスのルール化が重要です。
特にSESでは契約期間終了のタイミングが明確なので、事前に準備しておくのがベストです。

おにぎりさん
おにぎりさん

過去には、資料の権限変更(オーナー変更)をしていなかったので、
退場する人が作成していたGoogleドキュメントなどが一切使用できなくなった・・・なんてことがあったよ。


引継ぎのよくある質問

引継ぎ資料には最低限なにを書いてもらうべきですか?

担当業務の概要(目的・背景)、業務フロー、使用ツールとアクセス情報、日次・週次・月次の業務内容、注意事項や例外対応、関係者一覧と連絡先の6項目です。受け取る側がこの項目をチェックリストにして渡すと、抜け漏れが大きく減ります。

引継ぎをする人が非協力的で、資料を作ってくれません。

去る人が本気になれないのは自然なことなので、責めても解決しません。「何を・どの形式で・いつまでに」を受け手側が具体的に指定し、完了の定義をリーダーと共有するのが現実的です。白紙の状態で「資料をお願いします」と頼むのが、一番うまくいかない頼み方です。

引継ぎ期間はどのくらい確保すればいいですか?

業務の複雑さによりますが、資料を読んで終わりにせず、後任者が実際に作業しながら質問できる並走期間を1〜2週間は確保したいところです。SESのように退場日が決まっている場合は、退場日から逆算してスケジュールを組みます。

👉 リーダーとしての全体像は新米リーダー完全ガイドにまとめています。あわせてどうぞ。


まとめ:“引継ぎは準備が9割”

引継ぎ作業がうまくいかないのは、相手任せにしていることと、普段から備えていないことが原因です。
まとめると、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 資料は期待しすぎず、内容はリーダーが主導で指示する
  • 普段から属人化を避け、業務を見える化しておく
  • 引継ぎや退場のルールを事前に整備する

「いざ」というときにバタバタしないために、今日から少しずつ整備していきましょう
未来の自分が感謝してくれるはずです。

おにぎりさん
おにぎりさん

引継ぎ作業そのものは価値を生まないため、結構おざなりになりがちですが、
業務を遂行する上では切っても切れないもの。
「引継ぎをおざなりにして良いことなし」です。

コメント

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