
おかかくん
え、ぼくの名札って…別会社!?
それって大丈夫なの?
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
今回は、「三次受けなのに、別会社の所属として現場に入る」という実体験をもとに、
よくある現場と、実は見逃せない契約上のリスクについて解説します。
この記事でわかること
お悩み

おかかくん
今日から新しい現場…って、え?
なんで「別会社名」の名札つけるの?
ぼく、そこの社員じゃないのに…

KAZさん
商流が複雑なSES現場では、「名札と所属が一致しない」なんてことはよくある。
だけど気をつけたいのは“契約上はアウト”なケースもあるという点だね。
結論:自分の商流は常に意識しておこう
この記事の結論
名札と実際の所属が異なるのは珍しくないけど、
契約構造を無視した“偽装請負”にあたる可能性もあるので、
「自分が誰に雇われ、誰に指示されているのか」は常に意識しておこう。
とくに気をつけるべきは、
- 名札・メールアドレスが他社名義
- 指示系統が実質的に元請け・クライアントから直接
- 業務管理を所属企業がしていない
これらが重なると、“偽装請負”や“多重下請け構造の違反”と見なされる可能性があります。
対処方法
自社と契約形態をすり合わせる
- 「どこの名義で参画するのか」
- 「誰から指示を受けることになっているか」
- 「請負か、派遣か(もしくは準委任か)」
事前に自社と話しておこう。
会社が認識していない場合、トラブルの火種になるので注意しましょう。
クライアント・元請けに対しては多くを語らない
- 所属がどこであれ、本当の契約先は言わなくてもOK
- 指示は「所属先の上長を通す」が建前
- 名札はその場の形式に合わせて良いが、業務報告のルートは自社経由にすべき
上位の会社やパートナー企業に対しては協調姿勢で
- 所属の違いを過度に主張しない
- あくまで「現場では一員」として振る舞う
- ただし、トラブル・稼働報告など重要連絡は必ず自社に報告
契約リスクを感じたら相談を
「これはちょっとグレーかも」と感じたら、
- 自社(営業担当)に事実確認
- 必要に応じて契約変更や所属見直しを依頼
現場判断だけで突き進むのは危険。
まとめ
- 三次受けで別会社名義の参画は、契約内容によってはNG
- 指示系統と業務報告ルートを意識する
- クライアント・パートナー双方と「信頼」を築くことが重要
- モヤッとしたら、必ず自社に相談しよう

おかかくん
分かったんだけど、なんかすっきりしないなぁ・・・

KAZさん
これがIT業界の実態なんだよね・・・
多重下請け構造を肯定しないけど、それで仕事をもらっているのも事実。
難しい問題だね。
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