
今日のレビューだけど…
なんか人数多すぎない?

レビューあるあるだね。
ちょっと一緒に見直してみようか。
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。KAZです。
レビューが形だけになっていませんか?
この記事では、目的・観点・人数の適正など、効果的なレビューのしかたとされかたを「おかかくん」たちと一緒に学びます。
【お悩み】レビューが機能していない!
- 何を見ればいいのかよくわからない
- 指摘がバラバラでまとまりがない
- 呼ばれたけど特に意見が出せなかった…
- そもそも関係あるの?と思いながら出席してる…
結論:レビューは「人数」じゃなく「設計」で決まる
レビューがうまくいかない最大の原因は、「とりあえず」で始まること。
目的と観点が不明確なまま、人数だけ集めても効果は出ません。
必要なのは、
- 何を見てほしいのか?
- 誰が最適なレビュアーか?
- どうすればレビューされやすい資料になるか?
この3つをしっかり設計すること。
レビューは“共同作業による品質向上の時間”です。
そもそもレビューって、どんな種類があるの?
種類 | 目的 | タイミング |
---|---|---|
ウォークスルー | 内容の共有、軽い指摘 | 作成直後 |
インスペクション | 品質担保と仕様検証 | 設計・実装完了時 |
コードレビュー | コーディングルール確認 | 実装中または直後 |
ピアレビュー | 相互チェック、ナレッジ共有 | 各工程の節目で随時 |

一般的なレビューの種類を挙げてみたよ。

一言でレビューと言っても、
それぞれ目的やタイミングが違うんだね。
レビュー前
✅ 人選あってる?

「とりあえず参加して」だけはやめてほしいな…
関係者全員呼べばいいってもんじゃない!
目的 | 呼ぶべきメンバー |
---|---|
仕様チェック | 業務のエキスパート、PMなど |
技術的な妥当性 | ベテランSE、アーキテクトに詳しい人 |
コーディングスタイル確認 | 同じチームの開発者 |
レビューの目的に応じた人選が必要
✅ 人数、多すぎない?

7人も参加してるのに、話してるのが2人だけって…
人数が多いレビューは逆に非効率!
- 発言しにくくなる
- 脱線しやすい
- 決まらない(指摘が発散する)
🎯 対策:
- レビュアーは人数を絞る
- 聞くだけの人へは後から議事録やレビュー記録表などで共有
- 目的が違うならレビュー自体を分ける
レビュー時
✅ 最初に「目的」を伝えてる?

ところで今日のレビューって、なんのためにするんだっけ?
レビューの前に、何を見るのか(見てほしいのか)目的を伝えよう!
例:
- 要件通りに設計されているか
- 命名ルールに従っているか
- テーブル設計が冗長じゃないか など

会議と同じように、参加者全員で目的を共有できていることが大事だよ
📌 ポイント:レビュー目的を明記したチェックリストを使おう!
✅ 「観点」がバラけてない?

どうなっていることを確認すればいいの?
どの目線で見れば良いかも分からない・・・?
観点が明確だと、指摘の質が上がる!
例:設計書の観点
- 要件との整合
- 異常系の考慮
- 他システムとの整合性
- 拡張性・保守性
🎁 おすすめ:テンプレート化しておくと楽!

観点が曖昧だと、指摘もふわっとしがちだよ
✅ される側にも工夫が必要

いきなり「レビューしてください」と言われても・・・
レビューア(レビューする人)任せにせず、
レビューイ(レビューされる人)も工夫が必要!
- 目的を伝える
- 観点を明示する
- 指摘にはリアクションを返す

レビューはレビューアの技量に頼りがちになるけど、
レビューイにも工夫が必要なものだよ
🎬 まとめ:事前の準備を行って、レビューを味方につけよう!
レビューをうまく活用できると、品質向上にもスキルアップにもつながります。
- ✅ 目的を明確に
- ✅ 観点は整理して
- ✅ 人数は必要最小限に
- ✅ メンバー選びは慎重に
- ✅ レビューされる側も工夫する

これなら、ムダなレビューとサヨナラできそう!

レビューはあら捜しの場や指摘大会じゃなくて、
「一緒に品質を高める場」だよ。
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