
こっちを選べばトラブル、でもあっちも地雷…。どうすればいいの!?
IT業界30余年、フリーランスのシルバーSE。おにぎりです。
プロジェクトには「どちらを選んでも問題が起きる」ような状況がある。たとえば「品質を取るか、納期を取るか」「使えない人を残すか、切るか」など。
30年この業界にいて、そんな場面を何十回と経験してきた。そこで学んだのは「最悪を避ける力」だ。善悪ではなく、「よりマシな悪」を選ぶ判断軸。
経験則だけで動くには限界がある。この判断軸をきちんと持てるか、それがリーダーとしての分岐点になる。
お悩み

どっちもまずいってわかってるけど、どっちか選ばないと進まない…

選択肢が”良いか悪いか”じゃなくて、”悪いかもっと悪いか”になるのが現場だよ

結論:最悪を避ける判断を

最悪を避けて「いちばん被害が少ない道」を選ぶ。それが現場で生き残る選択だよ。
「どっちも悪い」が現実 ── IT現場でよく起きるパターン
プロジェクトは常に理想どおりに進まない。特にリーダーになると、「どちらを選んでも誰かが怒る」場面が必ずやってくる。
パターン1:納期 vs 品質
「納期を守ればバグだらけ」「品質を上げれば納期遅延」。この二択は本当に多い。以前、ある案件でテスト工程に入った時点でバグが山積みになっていた。リリースまで2週間、直せるのは半分。納期を伸ばすか、バグを抱えてリリースするか。
そのとき私は、ユーザーに影響する致命的なバグだけに絞り、軽微なものはリリース後パッチ対応とした。品質は完全ではなかったが、ユーザーへの影響を最小化した判断だった。クライアントには「何を直して何を残すか」の一覧を事前共有し、了承をもらってから進めた。怒られなかったかと言えば嘘になる。でも最悪を避けた結果だった。
パターン2:人員問題 vs スケジュール
「スキルが足りないメンバーをプロジェクトから外すか、外さないか」。これも何度か経験した。外せばスケジュールが詰まる。外さなければ品質が安定しない。

あの時は「スコープを削る」という第三の選択肢を出したんだ。どちらも犠牲にしないための、少しズラした答えだった。「どっちかを選べ」と迫られた時に一度立ち止まって「他に選択肢はないか」を考えるクセは、長い年月をかけて身についたものだよ。
対処方法:3つのステップ

ステップ1:被害の範囲と深さを見極める
- 「誰が」「どれくらい」「どのくらいの期間」困るのかを整理する
- 影響が一時的ならまだマシ。継続的ダメージは要注意
「どちらの方が傷が浅いか」を考えるには、まず被害を可視化することが出発点だ。頭の中だけで考えると、恐怖が先走って判断が歪む。紙でもホワイトボードでも、書き出すことで冷静になれる。
ステップ2:巻き込む人を選ぶ
- 一人で抱えるのはNG。状況を共有し、他の視点ももらう
- 納期遅延なら営業やPM、品質低下ならテストチームを事前に巻き込む
一人で悩んでいると、見えていない角度が必ずある。相談することで「そっちを選ぶならこっちをカバーする」という展開が生まれることも多い。判断の責任は自分が持つ。でも情報は共有する。これがリーダーの仕事だ。
ステップ3:「失敗前提」の行動計画を立てる
- どちらを選んでもマイナスなら、その後のリカバリプランがカギ
- 「起きるトラブルは何か」「その備えはできているか」を明確に
完璧な選択はない。だから「選んだ後の対処」を先に考えておく。納期を守って品質が落ちるなら、リリース後のホットフィックス体制を先に決めておく。そういう準備が、判断の質を上げる。

若いときは「必ず良い選択(解決策)があるはずだ」と考え込みすぎて、判断が遅れることもありました。「どちらを選んでもリカバリできる」と思えると、判断のスピードが上がるよ。
よくある疑問

「どっちを選んでも怒られる」ようなときは、どうしたらいいの?

怒られるのが確定ならば、より「納得してもらえる説明」ができる方を選ぶ。「なぜこちらを選んだか」が説明できる判断は、たとえ怒られても信頼を失わない。
まとめ:よりマシを選ぶ力がリーダーを育てる
どちらも悪い選択肢になる場面は、現場では珍しくない。そこで完璧な答えを探すのではなく、被害を最小化できる選択と、失敗後のリカバリ計画を持っておく。それがリーダーの判断力だ。
- 「誰が」「どれくらい」困るかを書き出して整理する
- 一人で抱えず、影響を受ける人を早めに巻き込む
- 「この選択でどんなトラブルが起きるか?」をあらかじめ想定しておく

「完璧な答えを出す」より「最悪を避ける」方が現場では強いんだな。少し気が楽になった!
悩んでいる人の、少しでもヒントになればうれしいです。感想やご意見があれば、コメントで教えてもらえると参考になります。



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