※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

SESを抜けたいって、よく聞くけど……。みんな、何が嫌なのかなあ?
夜、仕事を終えてから求人サイトを開いて、少し眺めて、閉じる。次の日もまた開く。SESで働いていて、そんな夜を過ごしている人は少なくないと思います。
頭のどこかでは「会社のせいだ」と思っている。でも同時に、「自分のスキルが偏っているだけなのかも」とも思ってしまう。

PMをしていた頃、部下からも同僚や後輩からも、「転職したい」「SESでやっていくのが、あまり好きじゃない」という相談を何回も受けたんだ。
聞いた不満は、給料が安い、ブラックだ、休日に合宿や社員旅行で呼び出される、といった会社に向いたものが多くありました。
先に答えを書きます。転職の相談に行く前に整理しておきたいのは、不満の仕分け、経験の3行、譲れない条件の3つです。
ここでいう「整理」は、答えを出しておくことではなく、この3つの問いを持って行くことです。答えは相談の場で出して大丈夫ですし、まとまっていなくても相談に行っていいと私は思っています。
ひとつだけ、おすすめしないことがあります。今が嫌だから、隣が良さそうだから、給料だけを見て、と何も考えずに辞めることです。そう感じること自体は自然で、責めるつもりはありません。ただ、その理由だけで辞めるのは、おすすめしません。

整理1:不満は、どこから来ているか
まず、今の不満がどこから来ているのかを分けてみます。分ける先は、会社、現場、自分です。

- 会社:給与や待遇、休日の会社の行事など
- 現場:案件の中身、任される工程、チーム
- 自分:経験の偏り、スキル
分け方は、自分に問いかけるだけです。
- この不満は、会社を変えれば消えるか
- 現場を変えれば消えるか
- 自分の経験を足さないと消えないか
答えが1つに決まらなくてもかまいません。給料は会社、毎日の作業は現場、と混ざっているのが普通だと思います。
相談の中には、「SESとしてやっていくのが好きではない」という声もありました。SESという形そのものが合わないなら、会社や現場を変えても消えないかもしれません。その場合は、契約はSESのまま立場を変える道もあります。

不満がどこから来てるか分かったら、次は転職なの?

そうとは限らないよ。どこから来ているかで、動く先が変わるんだ。
動く先は、転職だけではない
現場が合わないなら、同じ会社のまま、別の現場に移れないか会社に相談する道があります。
会社そのものが合わないなら、別の会社へ移る道です。→ ホワイトなSES企業の見分け方
SESという形が合わないなら、契約はSESのまま立場を変える手もあります。私自身、いまは契約はSESのまま、社内SE側の立場で入っています。
自分で仕事を取りに行くフリーランスという道もあります。→ フリーランスエージェントに案件がなかった話
整理2:これまでの経験を、工程・役割・規模で3行にする
相談の場では、これまで何をしてきたかを聞かれます。長い経歴を頭から話すより、3行のメモが手元にあるほうが話しやすくなります。
- 工程:要件定義、設計、製造、テストのどこを担当してきたか
- 役割:メンバーか、リーダーか、人をまとめる立場か
- 規模:チームは何人くらいだったか
書き方の例です。〇には自分の数字が入ります。
- 工程:詳細設計からテストまで
- 役割:〇人チームのリーダー
- 規模:案件全体で〇人ほど
私はSESの中で、一次請けのリーダーとして人を集めて動かす立場も、二次請け以下で入る立場も経験しました。同じSESでも、立場が違えば任される工程も役割もまるで違います。「SESで〇年」だけでは、何をしてきた人なのかが伝わりません。
一次請けと二次請け以下の違いは、こちらに書きました。→ SESの一次請けと二次請け以下は上下じゃない。違いは責任の重さだけ

テストばっかり担当してるんだけど……。それって偏ってるってことなのかなあ?

まずは3行に書いてみよう。書いてみると「テストを深くやってきた」と言えることもあるよ。
整理3:譲れない条件を決めておく
最後は、これだけは譲れない、という条件です。まずは地域と年収の下限の2つを考えてみます。
地域は、今の住まいから通える範囲か、引っ越してもいいのか。年収は、いくらを下回ったら生活が困るのか。余裕があれば、常駐するかどうかといった働き方も足しておきます。
ここは決まっていなくてもかまいません。「下限は分からないけれど、今より下がると苦しい」くらいの言葉でも、話の出発点になります。年収の相場は経験や地域で違うので、ここでは目安を書きません。
相談は、まとまっていなくても大丈夫
私は30代のころ、とある転職エージェントを1回だけ使ったことがあります。その時は、考えがまとまっていない状態でした。
それでも、ヒアリングで悩みに寄り添ってもらえたのが助かりました。何社か受けて落ちた時も、なぜ落ちたのか、どこが足りなかったのかを一緒に考えてくれて、次の作戦まで一緒に立ててくれました。

まとまってないのに会いに行って、迷惑じゃないの?

私は、まとまっていないまま会って、助けてもらった側だよ。整理は1人で全部済ませなくていいんだ。
相談を受ける側だった頃のことを思い返すと、整理してから来た人は、話を聞く時点でほとんど気持ちが決まっていました。まとまっていない人は、まだ迷っていました。迷っていること自体は、悪いことではありません。
もう一つ、担当者との相性の話もしておきます。ITエンジニア向けの転職サービス「ウィルオブテック」を運営する株式会社ウィルオブ・ワークが、転職エージェントを使って転職したITエンジニア492人に聞いた調査(2024年3月実施・同年5月発表)があります。キャリア面談で苦労したと答えた人が挙げた点の1位は、「エージェントがエンジニアの技術についてあまり理解していない」(56.8%)でした。
出典:株式会社ウィルオブ・ワーク「ITエンジニアの転職活動」に関するアンケート調査(2024年5月23日発表)
技術の話が通じにくい担当者に当たった時も、整理2の3行があれば、自分の経験を同じ言葉で伝えられます。
エージェントと転職サイトについては、私はこう思っています。エージェントは頭の整理から進め方、その後の対応まで支えてくれるので、初めての転職や若い人には動きやすい。転職サイトは、求人を自分で選んで見比べる手間がかかります。どちらが正しいというより、合うほうを選べばいいと思います。
東京・大阪で動くなら、こういう相談先もある
ここは広告です。先にお伝えしておくと、私は明光キャリアパートナーズを使っていません。ここに書くのは、公式に出ている条件を私が読んだ範囲のことです。
明光キャリアパートナーズは、エンジニアとして働いた経験のある人に向けた転職の相談先です。対象は、東京か大阪で仕事を探す人です。それ以外の地域で探している人は、対象から外れます。
申し込んだ後は、面談に進む流れです。このブログに広告の報酬が入るのは、面談の設定が済んだ時です。なので、面談まで進むつもりのある人向けの相談先だと私は読みました。少し気になる程度なら、申し込まずに整理1〜3を手元で考えるだけでも十分です。
担当者との相性は、どこの相談先でも人によります。話してみたいと思えた時の候補の一つ、くらいに考えておいてもらえればと思います。
[広告]明光キャリアパートナーズの公式ページはこちらです。【strategy career】![]()
まとめ
相談の前の整理は、答えを出すことではなく、不満の仕分け、経験の3行、譲れない条件の問いを持って行くことです。答えは、相談の場で出して大丈夫です。
自分のスキルが偏っているのかも、と不安な人へ。偏って見えるのは、任された工程を深くやってきたからかもしれません。3行に書けば、それは話せる経験になります。不安になるのは、自分のことをちゃんと考えているからです。あなたは大丈夫です。
辞めるなとは言いません。ただ、理由を1つ、自分の言葉にしてから動いてほしいと思っています。今が嫌だから、だけで辞めるのは、やっぱりおすすめしません。
転職するかどうか自体で迷っている段階の話は、こちらに書きました。→ 転職すべきか迷っているあなたへ
整理が3つそろっていなくても、次の一歩は踏み出せます。
よくある疑問
SESの経験が浅くても、転職の相談はできますか?
相談すること自体はできます。ただ、相談先によって対象は違い、エンジニアの経験がある人に限っているところもあります。申し込む前に、対象の条件を確かめておくと安心です。経験が浅くても、経験の3行は書けます。担当した工程が1つでも、役割がメンバーでも、それがいまの自分の経験です。
どのくらいの経験年数から動けますか?
何年たったら動いていい、という線を私は持っていません。私に相談してきた人も、部下、同僚、後輩と立場はさまざまでした。年数の目安は、人によっても相談先によっても違います。年数よりも、整理1の「何が嫌なのか」が自分の言葉になっているかを見てほしいと思います。
SESのまま、同じ会社に残る選択もありますか?
あります。不満が現場から来ているなら、同じ会社のまま、別の現場に移れないか相談する道があります。SESという形が合わないなら、契約はSESのまま立場を変える道もあります。私自身、いまは契約はSESのまま、社内SE側の立場で入っています。転職だけが動き方ではありません。
この記事が、悩んでいる人へのヒントになればうれしいです。ご意見や、扱ってほしいテーマがあれば、気軽にコメントで教えてもらえるとうれしいです。


コメント