
最近、ツナマヨくん元気ないな…。もしかして、このチームを辞めちゃうつもりだったりして…
こんにちは、おかかです。「せっかく入ってくれた新人が、気づけば辞めてしまう」——リーダーになると、一度はぶつかる悩みではないでしょうか。僕自身、新人の育成を任されたときに、忙しさを言い訳に「放置に近い状態」を作ってしまった苦い経験があります。
この記事では、新人が辞めない職場に共通する3つのポイントと、忙しい現場のリーダーが“たった一つだけ”意識すれば効くことについて、体験談とあわせてお話しします。
ある日の失敗談|忙しさを理由に、新人を“放置”していた
まだ僕が新米リーダーだった頃の話です。チームに新人のツナマヨくんが入ってきました。最初のうちは、自分もまわりも「困ったら声かけてね」と笑顔で迎えていたのですが——。

おかかさん、このSQL書き方で合ってますか?あの、今いいですか…?

(あ…ごめん、今トラブル対応で頭パンパン…)あー、あとで見るね!ちょっと待って!
こんなやり取りが、1日に何回も。「あとで」「あとで」を繰り返すうちに、ツナマヨくんは、だんだん聞きに来なくなりました。

(…みんな忙しそうだから、聞かないほうがいいのかな)

気づいたら、口数が減ってたんです。笑顔も減って、報告も短くなって。あのときは“成長して自走してるのかな”なんて勝手に解釈してました。
でも実際は、「聞けない」「頼れない」と感じて、心の中で距離を置かれていただけ。数ヶ月後、ツナマヨくんがぽろっと「最近ずっと不安で…」と口にしたとき、僕は自分のふがいなさに落ち込みました。
忙しさは“新人の気持ち”を見えなくする最強のフィルター。リーダーが「見ていない」時間は、新人にとって「見捨てられた」時間に変わる——ということ。
新人が辞めない職場に共通する3つのこと
自分の失敗を経て、長く残ってくれる新人が多い現場を観察してみました。業界も規模もバラバラでしたが、共通していたのは、この3つでした。
① 「気にかけられている」実感がある
特別な制度はなくても、毎日のように“ちゃんと見てるよ”のサインが飛んでくる現場は、新人が簡単には離れません。1on1でじっくり話す時間がなくても、「昨日の障害対応お疲れさま」「この資料、前より読みやすくなったね」——30秒のひと声で十分です。

たしかに、ちょっと声をかけてもらえただけで「ちゃんと見てくれてるんだ」ってホッとします…!
② 小さな成功体験が設計されている
いきなり難しい仕様書を渡して「これお願い」ではなく、「これならできた」「褒められた」が積み重なる仕事の切り出し方になっているかどうか。自信は、セリフではなく“できた記憶”の積み重ねから生まれます。
③ 聞ける空気=心理的安全性がある
「こんなこと聞いたら怒られるかも」「知らないの?って思われそう」——この感情が少しでも消えている現場は強いです。リーダー自身が「俺も分からんから一緒に調べよう」と素で言えると、チーム全体の“聞くハードル”が下がります。
- ① 気にかけられている実感(30秒の声かけでも効く)
- ② 小さな成功体験の設計(“できた”の積み重ね)
- ③ 聞ける空気=心理的安全性(リーダーが率先して弱さを出す)
逆に、新人がスッと去っていく職場の特徴
上記の裏返しですが、僕の失敗談を含めてよく見るのが以下のパターンです。
- 放置型:入社時はチヤホヤ、あとは「自分でやって」
- マウント型:「こんなことも知らないの?」が口グセの先輩がいる
- 成長実感ゼロ型:毎日同じ雑務だけが降ってきて、半年後のイメージが湧かない
- 質問させない型:忙しオーラ全開で、話しかけるのが申し訳なくなる

…耳が痛いです。特に最後の“質問させない型”、昔の僕そのものでした。
リーダーが意識したい“たった一つ”のこと
じゃあ、忙しい現場のリーダーは何から始めればいいのか。僕の答えはすごくシンプルで、「一日一回、新人に“あなたを見てるよ”が伝わる言葉をかける」これだけです。
「おはよう」でも「あれ助かったよ」でも、正直なんでもいい。特別な研修より、制度より、“気にかけていることが相手に伝わっている状態”を切らさないことの方が、定着には効くと私は考えています。

昔の僕は、“忙しいから後で”を繰り返して、結局“後”が来ないパターン。今は意識的に、朝イチで一言かけるようにしてます。

その一言があるだけで、「今日聞いてみよう」って思えるんですよね。
- 朝イチで、新人くんの名前を呼んで一言かける(3秒でOK)
- Slack/Teamsのちょっとした投稿に、絵文字リアクションだけでも返す
- 週1回は「最近どう?」と“仕事以外の話”を30秒だけ振る
- 自分が分からないことを、隠さず新人の前で口に出す
それでも辞めるときは、辞める
ここまで書いておいて何ですが、どれだけ丁寧に気にかけても、辞める人は辞めます。合う環境は人によって違うし、その人の人生のタイミングもある。「自分の育て方が悪かったんだ」と抱え込みすぎる必要はありません。
大事なのは、「リーダーとしてやれることはやった」と自分で言える状態でいること。そうしておけば、新人が去った後に残るのは後悔ではなく、送り出す覚悟です。

“辞めさせないこと”をゴールにすると、たぶんリーダーが先に潰れます。ゴールは“居る間にちゃんと大事にすること”でいいんだと思います。
まとめ|正解はない。でも“気にかける”ことはできる
- 新人が辞めない職場の共通点は、気にかけ・小さな成功体験・聞ける空気の3つ
- 忙しさは気配りを消す最強のフィルター。意識しないと必ず放置に寄る
- 「一日一回、見ているよが伝わる一言」が、どんな制度より効く
- それでも辞めるときは辞める。抱え込まず、送り出す覚悟も持つ
新人の定着に“これ”という正解はありません。人それぞれに合う環境があるからです。でも、リーダーができることはひとつだけある——「気にかけ続けること」。今日の朝、まず一声かけてみるところから始めてみませんか。



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